
2月の聖書のみことば
2月の聖書のみことば (新約聖書 コリントの信徒への手紙二12章10節)
「わたしは弱いときにこそ 強いからです」
初代教会の指導者パウロは、宣教の旅の途上で重い病にかかりました。その際、彼は病が癒されて今まで通り元気に働くことができるように、何度も必死に願い求めました。でも、彼の思い通りにはならず、障がいも残りました。
神はそんなパウロにおっしゃいます。「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と。彼はその神の言葉を聞いて、自分は今まで何でも自分の力によって物事を行ってきたように思ってきたけれど、そうではなく、いま自分が病に罹り、思い通りに体が動かない中で、自分の力ではなく、神の助けをいただいてこそ生かされているのだということに気づかされるのです。
それゆえ、彼は言うのです。「キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態であっても、キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです」。神の助け、キリストの力で、自分は生かされている。自分を取り巻く状況が大変であればあるほど、そこで私を助けてくださる神が尚一層力強く働いてくださる。だから、私は弱いときにこそ強いのだと。
いつどんな時も私たちを助け強めてくださる神の力を子どもたちとも喜び合いたい、そして子どもたちが本当の意味で「強い子」として育ってほしいと願っています。