おたよりぽすと

11月の聖書のみことば

11月の聖書のみことば (新約聖書 コリントの信徒への手紙 一 3章6節)

 

「成長させてくださったのは神です。」

 

冒頭の聖書の言葉を文章の最初から引用すると、「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です」となります。

 

これを書いた人は初代教会の指導者のパウロで、ここで名前が挙げられているアポロも同じ時代に教会で活躍した奉仕者です。パウロの宣教によって始められ、アポロの働きで続けられてきたコリントの教会ですが、それをパウロは「わたしは植え、アポロは水を注いだ」と表現します。自分たちは苗を植えたり、水やりをしたりするような奉仕をしてきたけれど、教会とそこに繋がるみんなが成長したのは私たちの力や働きの成果によってではなく、ただただ神さまの働きによるものだと、パウロは、コリントの教会の人たちに謙虚に書き送るのです。

 

私たちの子育ても同じだと思います。家庭で、園で、私たちは子どもの成長のために精一杯心を尽くし、子どもの安全を守るためにしっかりと見守ります。そして、子どもが心も体も豊かに育つように心から願います。そうした私たちの働きと祈りに応えて、神さまがそれぞれの子どもたちをその子にふさわしいペースで、また、その子にフィットした方法で、豊かに育て成長させてくださいます。だから私たちも喜びと感謝のうちに、「成長させてくださったのは神です」と告白したいのです。